「クロスバイク配達って稼げるの?」
「クロスバイクと電動自転車、どっちがいいんだろう?」
「クロスバイクの選び方がわからない!」
クロスバイクの配達ですが果たして稼げるのか、他の選択肢と比べてどこが良いのか、疑問は尽きませんよね?実際、決して安くはないクロスバイクの購入を検討するにあたっては多くの配達員が迷っています。
結論から言うと、クロスバイクでの配達は運動をかねて稼ぎたい人におすすめです。
この記事では、配達のためのクロスバイク選びの基準や実際におすすめの機種、クロスバイク配達でよくある質問などの疑問を解消します。
この記事でわかること
- クロスバイク配達での配達がおすすめ人
- クロスバイクを選ぶポイント
- クロスバイクのメンテナンスにかかる費用相場
- 配達におすすめのクロスバイク
- クロスバイク配達でよくある疑問
クロスバイク配達は運動しつつ稼ぎたい人におすすめ
クロスバイクでの配達は運動を兼ねながら稼ぎたい人におすすめです。
クロスバイク配達は電動自転車とは違い、自分の体力と脚力で配達します。同じ距離を走行したときの消費カロリーは電動自転車と2倍以上の差が出るとも言われており、運動やダイエットを兼ねたい人に向いています。電動自転車のように自転車のバッテリーを気にする必要もないので、長時間の連続での配達も可能です。
ただし、特に急坂を登る時などの負荷は高いため、少ない負担で適度な運動を求める場合は電動自転車の方がおすすめです。
しっかりと運動しながら稼ぎたい方はクロスバイクが最も適した配達方法と言えるでしょう。
クロスバイクを選ぶポイント
配達でクロスバイクを使う場合の選び方のポイントについて解説します。
配達以外の用途の有無:他の用途に合わせたスペック選びの基準
クロスバイクを配達のために使うのか、通勤や通学などの普段使いを兼ねるのか、もしくは趣味での本格利用かによっても選ぶべきスペックは異なってきます。
- 普段使いと配達兼用の場合:配達にあわせてクロスバイクを選ぶのがおすすめ
- スポーツと配達兼用の場合:スポーツにあわせてクロスバイクを選ぶのがおすすめ
普段も使うのであれば、アルミかクロモリ(※)のクロスバイクを購入しましょう。アルミは、軽量で一定の耐久性があり、クロモリは耐久性に優れています。スチールのクロスバイクもいいですが、重量があるので抱えて移動などは大変です。
(※)クロモリ・・・鉄にクロモとモリブデンを混合した金属。軽さならアルミ、頑丈さならクロモリ
スポーツ兼用にするのであれば、軽量で加速しやすいクロスバイクを選びましょう。
ただし、悪路面を走りにくいことやスピードの制御が難しいことから街中での利用に支障がでる可能性もあります。
クロスバイクを普段使い、もしくはスポーツを兼ねるかどうかでスペックも変わりますので購入前に決めておきましょう。
ギア:配達用途ならリアギア(後輪のギア)変速のみで十分
クロスバイクを配達で用いるにあたってはリアギアのみの変速だけで十分です。
クロスバイクのギアは前輪のギア(フロントギア)とリアギアのどちらか、もしくは両方で調節します。
- フロント3段、リア8段であれば3×8=24段変速
- フロント変速なし、リア7段であれば1×7=7段変速
スポーツ用途であればギアチェンジによる変速を楽しむのも醍醐味ですが、中には組み合わせてはいけないパターンもあります。
配達での利用であれば簡単に操作ができるリアギアのみの変速で十分です。
タイヤの太さ:配達用では速さより安定性を重視の太いタイヤがおすすめ
配達で使うクロスバイクはタイヤ幅が太いものを選ぶことがおすすめです。
クロスバイクのタイヤの太さは一般的には28mm〜35mm(mmはCと表記される場合も多い)です。タイヤは細い方が地面との摩擦が少なく速度が出ますが、安定性は悪くパンクしやすくなります。
配達に使う場合、良好でない路面を走ることもあるためスピードよりも安定性重視の方が好ましいと言えるでしょう。
適正身長:自分の身長にあった機種選びを
クロスバイクには機種ごとに適正身長があるため、ご自身にあったものをお選びください。
クロスバイクのタイヤの直径は基本的には同一の規格(700C)が用いられていますが、使われている部品によって乗りこなしやすい適正身長は異なります。
部品について厳密に理解する必要はありませんが、車種ごとの適正身長は商品の詳細を見るか、店舗に確認すればすぐにわかるので、自分の身長とマッチしているか確認しましょう。
素材:配達に使うならアルミかクロモリがおすすめ
配達で使うクロスバイクにはアルミ、もしくはクロモリの素材が適しています。
クロスバイク本体に使われる素材は主に4つのうちのどれかです。
- アルミ
- クロモリ
- カーボン
- スチール
価格 | 耐久性 | 軽さ | |
アルミ | ◎ | 〇 | 〇 |
クロモリ | 〇 | ◎ | △ |
カーボン | × | × | ◎ |
スチール | ◎ | ◎ | × |
※実体験、他の配達員との情報交換を元に基準を決めています。
◎・・・他の素材と比較して明らかに優れている
〇・・・他の素材と比較して優れている
△・・・他の素材と比較して劣っている
×・・・他の素材と比較して明らかに劣っている
カーボンは本格的なスポーツ用途で活躍する非常に軽量な素材ですが、耐久性が低いため配達との相性が良いとは言えません。また、カーボン製のクロスバイクは価格も高価になりがちです。
スチールは非常に安価で耐久力も高いですが、非常に重いため長距離・長時間の配達には適しません。
配達で用いるには軽量で安価かつ一定の耐久性もあるアルミ、次いで耐久性に優れ比較的安価なクロモリがおすすめです。軽量なクロスバイクは抱えて歩道橋をわたるなど自転車配達ならではの「裏技」にも適しています。
カゴや泥除け(フェンダー)の有無:配達にあると便利な付属品
配達用のクロスバイクにはカゴや泥除けがついていると便利です。
カゴは配達中自分の荷物を入れて置いたり、小さな保温バッグを入れたりと柔軟に活用が可能。後輪の泥除けは悪天候時の時などに配達バッグの汚れを防いでくれます。
デザインとしてカゴや泥除けを好まないこともあると思いますが、配達には役立つので見た目よりも機能重視の方におすすめです。迷う場合は後付け・取り外し可能なタイプのクロバイクを購入しても良いかもしれません。
ブレーキ:街中を走る配達では制御力が重要
配達に用いるクロスバイクのブレーキはVブレーキかディスクブレーキのものがおすすめです。
※現在、多くのクロスバイクではVブレーキが採用されています。
現在発売されているクロスバイクのブレーキには3種類あります。
- Vブレーキ:逆ハの字型のシンプルなブレーキアームで車輪を挟み込むことで制御するブレーキ
- ディスクブレーキ:ホイールの回転軸にあるディスクを挟み込むことで制御するブレーキ
- キャリパーブレーキ:ブレーキが軽量で細かいスピードコントロールがしやすいブレーキ
配達で使うにあたっては街中で車や歩行者に臨機応変に対応する必要があるため、制御力の高いVブレーキかディスクブレーキが適しています。
クロスバイクの費用相場は5〜10万円
クロスバイクの多くの機種が5~10万円程度で販売されており、配達で利用するにあたってもこの価格帯で探すのがおすすめです。
量販店などに売っている2~3万円前後のクロスバイクの車体は、ほとんどが安価なスチール製で重いため長時間・長距離の配達には不向きです。
一方、高価なスポーツ用クロスバイクは路面を速く走ることに特化しており、段差や悪路面への対応力に弱いため街中での配達に適しているとは言えません。
そのため、費用相場前後の5~10万円程度の価格帯で探すことをおすすめします。
購入するバイクをなかなか決められない場合は、レンタルサイクルを使ってみましょう。
いくつかの価格帯の自転車を試し納得の行く一台を決める参考に役立ちますし、月単位などのレンタルで初期費用を抑えて配達を始めることで、自転車の購入費用を稼ぐこともできます。
クロスバイクの毎月にかかるメンテナンス費用は1,000円未満
クロスバイクのメンテナンス費用は月にすると1,000円未満です。
【定期的なメンテナンス費用】
- ワイヤー交換:1本1,000円
- チェーン交換:1,000円
- ブレーキシュー交換:700円
- パンクの修理:1,000円 など
配達用途で利用するにあたっては交換が必要になる頻度は3〜4ヵ月に1回程度です。
(※配達時間や走行距離によります)
合計額で年間1万円弱程度、月にしても月間1,000円未満でクロスバイクを維持できます。
【価格帯別】配達におすすめのクロスバイク5選
配達におすすめのクロスバイクを価格帯別にピックアップしていきます。
- 相場以下の格安モデル
- 相場の中でのモデル
- 高級モデルなど
5万以下のおすすめクロスバイク
5万円以下の安価なモデルの中で配達におすすめのクロスバイクを紹介します。
トップワン(TOP ONE) 26インチシティクロスバイク 25,800円
ギア | 6段変速 |
タイヤ幅 | 35C |
素材 | スチール |
重量 | 16.5Kg |
メリット | カゴ・泥除け標準装備で利便性が高い |
デメリット | 重い |
良い口コミ:「有名ブランド品程の品質ではないが、値段の割にはなかなか良い。」
「フェンダー+かご付きなので通勤、通学には最適だと思います。」
悪い口コミ:「こぐときも、ペダルが重たく、車体が重いからか、けっこう疲れます。やはり値段なりのもので、今度はもうちょっと予算を多くしていいものを買いたいと思いました。」
「クロスバイクっぽい見た目のママチャリ」
AVASTA クロスバイク 32,999円
ギア | 7段変速 |
タイヤ幅 | 35C |
素材 | アルミ |
重量 | 11Kg |
メリット | 軽量・シンプル構造で扱いやすい |
デメリット | 乗り心地に難ありとの声も |
良い口コミ:「アルミ製で十分な軽さ。7段なので街乗り程度までなら、問題無し。180cmの身長でも全く違和感は感じない。」
悪い口コミ:「乗り心地が若干悪い。ブレーキが左右逆で、右がリアブレーキとなっているため注意が必要。」
5万~10万円のおすすめクロスバイク
クロスバイクの価格相場5~10万円のモデルの中で配達に向いたクロスバイクを紹介します。
BIANCHI ( ビアンキ ) クロスバイク ( シースポーツ 1 ) 74,800円
ギア | 24(3×8)段変速 |
タイヤ幅 | 38C |
素材 | アルミ |
重量 | 11.3Kg |
メリット | 悪路面でも走りやすい安定感 |
デメリット | クロスバイクとしてはスピードが出しにくい |
良い口コミ:「タイヤが太めなので衝撃を吸収してくれるので乗りやすいです。」
「少しお高いけど長く乗れれば、OKです。スピードも出ますし、坂も結構楽々登れます。」
悪い口コミ:「通勤・通学にぴったりな、ビアンキらしいクロスバイクだと思いますが、可能な限り上位クラスのカメレオンテを購入されることをお勧めします。」
FUJI ( フジ ) クロスバイク BALLAD 92,400円
ギア | 8段変速 |
タイヤ幅 | 28C |
素材 | クロモリ |
重量 | 10Kg |
メリット | 頑丈なクロモリ製ながらも軽量でスピードが出やすい |
デメリット | 雨に弱い(錆びやすい) タイヤが細いため安定性に欠ける |
良い口コミ:「操作性よりもレトロでお洒落な感覚を持つ魅力的な佇まいを持つモデルです。上質でスタイリッシュなクロスバイクルックのシティサイクルをお探しなら、このBALLADは魅力的なモデルだと感じました。」
悪い口コミ:「手元に設置されてる変速機がおもちゃっぽい」
10万円以上のおすすめクロスバイク
10万円を超える高級モデルは競技用モデルも増えるため配達に適しているとはいいがたいですが、この価格帯だと性能の良い「電動クロスバイク」が入手可能です。
BRIDGESTONE ブリヂストン 電動自転車 TB1e 146,722円
ギア | 7 |
タイヤ幅 | 35C |
素材 | アルミ |
重量 | 22.5Kg |
メリット | 電動アシスト付きで上り坂の移動も楽 |
デメリット | バッテリーが搭載されるため、非常に重い |
良い口コミ:「緩く長い登りが平地と同じ感覚で気持ちよく走れます。自宅前の急坂も楽々登れて目からウロコです!」
「登り坂ではバッテリーの減りが早いものの、平地や下り坂では本当に驚くほど減りません。」
悪い口コミ:「最高速度は大したことないです。時速24キロでアシストが切れるため、そこから先はめちゃくちゃ重い自転車と化します。」
「もう少し軽くできないでしょうか」
【Q&A】よくあるクロスバイクに関する質問3つ
クロスバイクでの配達に関するよくある質問について回答します。
Q1:クロスバイクは中古でもいいですか?
A:中古でも可能です。中古のクロスバイクは相場よりも安価にスペックの高い車種が手に入ります。特に数年で買い替える想定の場合やバイク配達にするまでの資金づくりでの配達の場合はおすすめです。
ただし、個人間売買やなんでも扱っているようなリサイクルショップの場合、部品が劣化していたり適切なメンテナンスがされていないケースもありえます。
そういった部分を確認するだけの知識がない場合は中古を探す場合でも専門店が扱っている商品に絞った方が無難です。
Q2:1日8時間を週6日配達しても膝とか壊しませんか?
A:不可能ではありません。実際にクロスバイクで1日8時間、週6日といったレベルのハードな配達をこなしている人はいます。
しかし体力や身体の強さには個人差があり、必ずこなせるとは限りません。無理はせず疲労や痛みを感じたら休んだり配達を調節することも大切です。
また、1日8時間週6日など専業で配達をするのであればバイクの方が向いているかもしれません。
Q3:クロスバイクで配達の際に盗まれませんか?
A:配達時(ピック・ドロップ時)に盗まれる事例は実際にあります。比較的軽いクロスバイクは盗難で狙われやすいので、特に高価なクロスバイクを使う場合は注意する必要があります。
ピック・ドロップ時の施錠を確実に行いましょう。少し手間ですが「地球ロック」は特に安全性が高いです。盗難防止のビーコンなどを自転車本体に取り付けておくと、盗まれても位置情報から追跡可能なためさらに安心です。
※地球ロック:ガードレールや電柱など動かせない物(地球とつながっているもの)にチェーンで結びつけるロック方法のこと。
運動を兼ねて稼ぎたい方はクロスバイク配達がおすすめ
クロスバイクは良い運動になりつつ本気で配達すればかなり稼ぐこともできるため、体力や脚力に自信があり、配達で収入を得たい人には特におすすめです。
クロスバイクの価格帯は幅広いですが、あまり高級なものを選んでも配達には不向きな要素も。今回の記事を参考に他の用途とも相談しながら納得の行くクロスバイクを決め、配達を楽しんでみてください。
この記事を書いた人
- 2021年10月から八王子で副業で50ccの原付バイクでフードデリバリーを始めました。UberEats、出前館、Menu、Woltとさまざまなフードデリバリーを経験し、配達件数は1500件超え。実際に配達員として学んだことや初心者が知るべきノウハウを発信しています。
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